AI(ディープラーニング)×小型ロボットアームで社内からイノベーションを生み出す土台作り

AI(ディープラーニング)×小型ロボットアームで社内からイノベーションを生み出す土台作り

ものづくりでグローバルに新しい価値を生み出している三桜工業株式会社は、鉄、樹脂、ステンレス、アルミなど様々な材料を扱い、世界の主要自動車メーカーに製品とサービスを提供しています。また社員ひとりひとりを財産と捉え、社員と会社の双方が成長する企業風土を目指しており、社員が成長する環境や機会作りに取り組んでいるそうです。

三桜工業株式会社 技術本部 研究開発部では小型ロボットアームを活用してAIやディープラーニングを学ぶ社内勉強会を行っているとのことで、今回はその社内勉強会の様子や経緯について、講師でもある研究開発部の関氏にお話を伺いました。

小型ロボットアームを活用してディープラーニング勉強会を実施

三桜工業株式会社では小型ロボットアームやPython、ディープラーニング等に興味がある社員全員を対象に、約2ヶ月の間に週2回ずつ、始業前の30分を活用して、小型ロボットアームでディープラーニングを学ぶ社内勉強会を実施しています。

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■社内勉強会の主な内容
・Pythonとは何か
・使用環境の構築
・小型ロボットアームの接続方法、仕組み
・アプリケーションの使い方
・ディープラーニングやルールベースでの動作
 ・ラズベリーパイでの動作                                 等

この社内勉強会の講師を務める関氏自身が一般社団法人日本ディープラーニング協会のG検定(※1)に合格したこともあり、「今後ますます重要になってくるAIやディープラーニング等の知識を広く社員の方に知ってもらいたい」「Pythonそのものの勉強よりも、ディープラーニングの知識を社内に導入したい」という思いがあり、今回の勉強会を開催するに至ったと話します。
※1: ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する (https://www.jdla.org/certificate/general/)

「AIで全ての問題を解決できるわけではないですが、AIについて知っておくことで今後、業務改善していく際の選択肢の1つとなります。AIやディープラーニングについてインプットする機会を設けることで知識の土台作りが出来るよう、今回の勉強会を行っています。」と話しました。

また関氏は勉強会以外にも小型ロボットアームを活用して「個包装のお菓子をいくつか用意し、その中に不良品としてペンで×印を付けたお菓子を混ぜ、画像認識を用いて小型ロボットアームでその不良品をピッキングして取り除く」というデモを、社員に対して実施することもあります。
これには実際の製造に関わる事業部から関氏のもとへ設備自動化に関する相談が舞い込むようになったという背景があるとのことで、「ティーチングとは座標を指定するものだ」という現場で働く社員のイメージに対し、「座標を指定せずに、カメラで画像認識をしてロボットを動かすことも出来る」というロボット操作の新たなイメージを理解してもらうために、実際に小型ロボットアームが画像認識を用いて不良品をピッキングする様子を見てもらっているそうです。

社員の成長を支援する様々な取り組み

Pythonや機械学習、G検定等に関する様々な勉強会や物理・統計学のスペシャリスト育成のサポートを行うなど、社員が成長する環境や機会作りを積極的に行っている三桜工業株式会社では、資格試験の勉強やものづくりが出来る学習センター「さくらキャンパス」が新しく設立されたとのことで、今回の社内勉強会もさくらキャンパスで実施しています。

さくらキャンパスは社員が使いやすいように朝7時~夜8時まで開いており、プロジェクターとホワイトボートが用意された部屋や、はんだごて・3Dプリンター・ボール盤等の設備があるものづくりスペースがあります。自習スペースとしての利用の他にも、社員のサイエンスリテラシー向上を目的とした社内勉強会の開催場所として活用されているそうです。

導入のポイントは「心理的ハードルの低さ」

関氏は今回小型ロボットアームを導入したポイントとして「カメラを接続可能」「簡単に使用出来る」「低価格なので気軽に扱える」ところを挙げ、次のように語りました。
「展示会では様々なロボットアームを見ていたが、高価なため、教育用として導入するには敷居が高いと感じていました。小型ロボットアームであれば20万以下で導入出来ますし、産業用ロボットアームと比べて小型ロボットアームはパワーが小さく、人に当たっても危険ではないので社内勉強会で気軽に使えます。」

まとめ

三桜工業株式会社で行われた社内勉強会のように、社員の成長機会創出にも小型ロボットアームは活用されています。製造工程で導入されることも多い小型ロボットアームですが、このように卓上サイズで高性能な小型ロボットアームはその他にも様々な目的・用途で使うことも可能です。

企業プロフィール

企業名    三桜工業株式会社
事業内容   ブレーキチューブ、フューエルチューブ、フューエルインジェクションレール、
       スチールチューブ製品および樹脂チューブ製品、クイックコネクター、
       シートベルト用バックル・ショルダーアジャスター 等
連結従業員数 8,132名(2021年3月末現在)
企業サイト  https://www.sanoh.com/ja/

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