コンテスト人材育成

ETロボコンでの開発経験から得た学びと人とのつながりの大切さ

本記事は、ETロボコン参加チームからの寄稿記事を集約した「ETロボコンに参加しませんか 成功事例集1」(2019/2/13発行)からの転載記事です。今回は南関東地区から企業チームとして参加の、アンリツ株式会社 吉田侑以様による記事を紹介します。

ソフトウェア開発についての経験や知識

ETロボコンにおける開発は、チームビルディングから約5カ月で成果を出すような小規模ながら短期間の開発なので、開発環境や進め方を工夫しないと苦労します。そのため、ETロボコンでは、開発環境や進め方などを自分たちで工夫してチームを作り上げていくことになります。また、試走会および大会で、成功体験だけでなく、失敗経験を得ることで、次への反省と工夫を考えるといった流れが自然にできるようになります。
この体験および経験は、短期間での開発が多く、試行錯誤に時間が取りにくい業務における開発に役立ちます。
私たちは、大会が終わってから次年度の準備が始まる4月頃までの期間をオフシーズンと呼んでおり、この期間を試行錯誤に充てています。大会中に使いにくかったツールを工夫して使ってみたり、大会でうまくいかなかった難所を改善してみたり、他チームのモデルを勉強してみたりしています。知識を蓄えるだけでなく、後輩や社内メンバーへの知識伝達の場としても引き続き活用していきたいと考えています。
また、南関東地区では、モデル事例研究会やモデリングスペシャルセミナーといった技術交流の場が多いため、多方面からの意見や考え方を得るチャンスも多く、学ぶ場所として、いい環境だと思います。

人とのつながり

社内で他部署の人と関わるきっかけができることはもちろんですが、ETロボコンの実行委員のみなさん、ETロボコン参加者などとのつながりを得ることができます。2018年には、神奈川工科大学様との交流も行いました。社内では、雰囲気や開発における考え方が異なる部署の人が集まるので、ETロボコン活動中にも、業務で困ったことなどの相談を気軽にできる場でもあります。活動に参加していない方にも、走行を見ていただくようなデモ走行を行ったり、モデル図を掲示したりすることで、ETロボコン活動を知っていただくきっかけになっています。実際に、業務の中で「ETロボコンで学んだ知識をここで使ってよ」というような内容の仕事をいただくこともありました。
ETロボコンの実行委員の方々とのつながりは、それぞれの会社や環境での工夫や苦労を伺う学びの場になります。また、勉強会等の情報やソフトウェア開発関連の動向なども、聞くことのできるいい機会です。

楽しんで勝ち上がるチームを目指して

「楽しそう、面白そう」といった、わくわくするような気持ちを忘れずにETロボコン活動にかかわっていきたいです。働き方改革が話題になることの多い今だからこそ、効率的な手段の創意工夫ができるETロボコン活動を楽しんで、業務改善に役に立てていきたいと思います。
ETロボコンの大会に向けては、参加者である私たちが楽しむのはもちろん、観戦してくださる方にも、見て楽しんでいただけるような、魅せる走行ができるように頑張っていきます。楽しんで、勝ち上がることもできる、そんなチームになってきたいです。来年こそは、チャンピオンシップ大会で、表彰を受けたいと思います!

参考リンク


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