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“キャリアに対する考え方のヒントを見つける”若手社員向け研修【シナジーマーケティング】

株式会社パーソル総合研究所「働く10,000人の就業・成長定点調査」※1によると、20代正社員では、仕事での成長について「キャリアの明確化」のイメージを持つ傾向が上昇し、若手社員において自律的なキャリア形成に対する意識が高まっている、と言われています。
一方で、研修や面談、上司や育成担当者によるOJTといった新卒オンボーディングのオンライン化や在宅勤務など、若手社員を取り巻く環境や働き方が変化しています。このような状況を踏まえながら、企業は研修内容や人事関連の施策などを思考しています。

本記事では、シナジーマーケティング株式会社(以下、シナジーマーケティング)が新卒入社2、3年目を対象に実施している研修をご紹介します。入社して数年経った若手社員を対象に研修を企画・実施した背景や、より充実した研修を実現するうえでどのような工夫を凝らしているのか、経営推進部人材開発グループの伊藤正輝様、楢原あかり様にお話を伺いました。

ITで企業と顧客をつなぎ支援するシナジーマーケティング

シナジーマーケティングは、CRMシステム(Synergy!)を中心としたクラウドサービス、デジタルマーケティング支援サービスを展開しています。企業と顧客の関係作りからビジネス成長を支援し、企業ビジョン「人と企業が、惹かれ合う世の中へ。」のもと、ITを中心とした高品質なサービスの提供を通じて、幸せな情報社会の実現に貢献しています。また、全社をあげて社員の成長支援にも積極的に取り組んでいます。新卒社員向けの研修、理念や行動指針の理解を促進する研修をはじめ、社員の成長に応じた様々なタイミングでの機会を提供しています。その他、各事業部門の社員が自主的に勉強会やワークショップなどを実施しています。今回はその中から、新卒入社2、3年目を対象とした「プロパーズ研修」についてご紹介します。

キャリアや仕事に対する自分の「軸」を知る

これまで新入社員の育成に向けて、マナー研修やe-learning研修、総合職向け開発研修、OJT研修などが行われています。新たに2022年に新卒入社2、3年目を対象とした、キャリア形成に関する研修「プロパーズ研修」を実施しました。本研修を企画・実施した背景は大きく二つありました。
一つは、対象社員が研修に参加することで業務から離れ、自身の内面を見つめなおし、これまでを振り返る機会として活用してほしいとの考えがあります。もう一つは、新型コロナウィルスの影響により従来の働き方や環境が変わったことがあります。2020年、2021年の新入社員はオンライン中心の環境下に入社し、職場での対面による関係づくりが難しい状況でした。そこで、この研修を通して同僚や同期と働く上での心理的安全性や一体感を高めてもらえる場づくりを目指しました。

研修は、「レゴ® シリアスプレイ® メソッドと教材を活用したワークショップ」※2「キャリアに対する考え方の講義」「先輩社員との座談会」の三部構成で、終日かけて実施されました。研修を通して、参加者がキャリアに対して向き合い、これからどのように仕事をしていくか考え、個々の「軸」を見つけられるように構成されています。第一部のワークショップは、キャリアに対する考え方や思考のヒントをもとに、問いを通して実際に考え、自身のキャリアの「軸」を知ってもらいます。第二部の講義は、第一部で見つけた「軸」を何に活かすのか、キャリアに対する考え方を整理し、第三部の座談会は15年以上同社で働く先輩社員との対話を通して直接キャリアに対する考え方を聞きます。
全参加者が大阪本社に集合し、対面形式で行われました。ワークショップ時のチームは2、3年目混合で編成され、勤務地や担当業務が異なる社員同士が研修を通して交流しました。

ワークショップでは、ファシリテーターが提示した問いに対して、レゴブロックを使って問いに対する作品を創ります。課題解決力の向上を図るワークショップのため、受講者が問いかけに対して論理的に考えられていたことが印象深かったそうです。また、参加者それぞれからアウトプットが出ていることに加え、想定と異なるアウトプットを出す社員もいて、個々の内面がわかり本質が出ていたように感じたそうです。
今回の研修について、伊藤さんは「(自身のキャリアや軸を)考えることが、キャリアに対する不安をなくすことにつながる」と話します。キャリアと言われると5年後、10年後を考えてしまいがちですが、現在の「軸」やどのように仕事に取り組んでいくのかを考える機会になるように意識されていました。

「キャリアを考えること」の定着を目指す

本研修は、一日かけてキャリアに対する考え方を学び自身の「軸」を知るだけでなく、キャリアを考えることを定着できるように後日フォロー研修も実施します。研修後は各自の「軸」を深め、会社や仕事とどのようにつながり、深めていくかを考え、フォロー研修で参加者同士が考えたことを共有しあいます。その他、所属先の上司にも共有し、1on1へ取り入れ社員の成長を促進しています。
また、参加者から「研修を経て考えるヒントが見つかった」「仕事へのモチベーションがあがった」といった声が上がったそうです。楢原様に研修で印象深かったことを伺ったところ「2、3年目は業務で大きなプロジェクトを回す機会が増え、自身のキャリアに対して向き合う時間がないのではと考えていましたが、研修中はそれぞれがワークに前向きにかつ楽しそうに取り組んでいる姿が印象的でした。」と話します。

現在シナジーマーケティングは、長期を見据えて、新しいものを生み出す攻めのカルチャーや現場をリードしプロジェクトの方向性や舵を決めていけるような自立自走型の人材があふれる組織づくりに注力されています。今回ご紹介した研修をはじめ、会社全体で社員の成長機会を支援する取り組みはこれからも続きます。

※1出典:株式会社パーソル総合研究所「働く10,000人の就業・成長定点調査」
※2レゴ® シリアスプレイ® メソッドと教材を活用したワークショップ

参考リンク


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